シュガー社員とブラック企業
シュガー社員って何だ?と思ったら、ブラック企業に対抗する言葉として作られたようです。
あまり浸透していないようですが。
ブラック企業とシュガー社員、悪いのはどっちだ?(前編)
シュガー社員とは、「自分に甘く自立心に乏しい社会人」のことです。自分に甘いので会社の上司や先輩社員にとっては腹立たしく迷惑なことこの上ありません。
職場でのジェネレーションギャップというのはいつの時代もあるものです。
昔は「新人類」などと言われた人たちが、今は「シュガー社員」に悩まされる立場になっているのでしょうね。
シュガー社員は、以下のようにタイプ分けされています。
タイプ1:ヘリ親依存型
親に依存し、自分で判断できない。親も親で社会人であっても我が子に何かあればヘリコプターのように急降下し会社にクレームを入れる。意に添わない報告を受ければヘリ親は会社をブラック企業と決めつけかねない。タイプ2:俺リスペクト型
自分のことが一番好きで正しいと自負、とことん自身の才能を信じ、他人や会社のことはどうでもいいと思っている。自分がうまく仕事をこなせないのは上司の教え方が悪い、会社が悪い、100%自分に非は無いと信じこんでいる。タイプ3:プリズンブレイク型
嫌なことからはとことん逃避する。仕事を頼んでも、最初から断わるか、期日ギリギリになって「やっぱりできませんでした」と言い出す。「思っていた仕事と違う」と言って短期間で転職を繰り返すのも特徴。タイプ4:ワンルームキャパシティ型
一見すると真面目でシュガー社員には見えない。態度や電話対応などもまとも。ただし、仕事のキャパシティ(容量)が狭く、どんなに経験を積んでもマニュアル通りにしか動けない。臨機応変という発想ができない。タイプ5:私生活延長型
「働くこと=生活費を稼ぐこと」が信条。しかも自分の都合で業務に支障をきたすことに、何の罪悪感も持ち合わせていない。会社から貰えるものは誰よりも多く貰わないと気がすまない。他のタイプよりも権利意識強い。
シュガー社員から学ぶ、喜ばれる社員対策
自分がシュガー社員候補?と思う人は少ないでしょうが、これらを逆手に取ると、どんな社員が職場で喜ばれるか見えてきます。
WEBデザイナーとして就職する上で、タイプ1は問題外。
タイプ4は最初のうちは困る(ばれる?)ことはないでしょう。
リアルに気をつけなくてはいけないタイプ2・3・5について、シュガー社員認定されないための気配りを考えてみました。
■タイプ2:俺リスペクト型
【対策】
自分の才能を信じるというのは、WEBデザイナーにとってはマイナス面ばかりではありません。とはいえ、会社で戦力となっていないうちは、「お前が言うな」状態になるので、自己主張は控えめに。
「上司の教え方が悪い」と感じた時は、自分でも調べたり、質問の仕方を工夫しましょう。
■タイプ3:プリズンブレイク型
【対策】
報告や相談をこまめにすること。頼まれた仕事を断るときには、どういう理由でできないのか説明しましょう。上司というのは仕事の進行状況を報告して欲しいもの。全部終わってから報告するのではなく、中間くらいで一度報告しましょう。
「あと●時間くらいかかるか」というのは、仕事に自信がないうちは把握できないものですが、職場ではよく訊かれます。
多めに言ったり、終わらないと思ったときは途中で報告し直してもいいので、自分なりにスピードを計れるようにしておきましょう。
■タイプ5:私生活延長型
【対策】
「タイプ2:俺リスペクト型」と同じく、会社で戦力となっていないうちは権利を主張しすぎないこと。
会社は一人一人で仕事をしているように見えても、会社全体で仕事を獲得し、利益を得なければなりません。
これは経営側に回らないとなかなか理解できないことですが、クライアントから貰っているお金がそのまま利益になるわけではなく、オフィス代・水道光熱費をはじめとした経費もかかっているのです。
自分が会社にどのくらいの利益をもたらしているのか考えた上で、あまりにも不当だと思った場合は交渉しましょう。
シュガー社員の名づけ親、田北 百樹子さんの著書はこちら。
ブラック企業とシュガー社員