講評の存在を知る

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独学でWEBデザイナーを目指すとき、一番ネックになるのは講評される機会がないことではないでしょうか。

講評とは?

講評:指導的な立場から、理由などを述べながら批評を加えること。また、その批評。
[Yahoo!辞書より引用]

美大向け予備校および美大では、作品を作るたびに講評が行われます。
予備校ではデッサンの授業が終わると、生徒全員が書いた絵を前にずらりと並べて、上手い順に並べていきます。
そして、どこがいいか・悪いかというのを、あーだこーだと根掘り葉掘り話していくのです。

かなりたまらない時間だし、批判されるのは辛いことでもあるけれど、客観的に見てもらうことで上達します。
やがて生徒たちは、講評の時間に最低限の心の傷(笑)で済むように=上手くなるべく、制作中からお互いの作品について意見を言い合うようになっていきます。

講評を経験しているデザイナーと知らないデザイナーの違い

私がWEBデザイナーとして会社で働いているときに、美大を出ているデザイナーとそうでないデザイナーの間で一番大きな違いだと思ったのも、この「講評の経験があるか・ないか」ということでした。

デザインというのは、作っているうちに客観的な目で見られなくなることがありますよね。
そんなとき、同僚のデザイナーに意見を求めるのですが、美大を出ていないデザイナーは大部分が「いいんじゃないですか」というだけ。
どこか悪いと思っているから訊いているのに、遠慮がちな意見しか言ってくれませんでした。
本人が批評を受ける側になったときにも、打たれ弱いように感じました。

対して、美大を出ているデザイナーは「ここは詰まりすぎ」「ここだけ色を変えてみれば?」などなど、すぐに何点か修正するべき点を挙げてくれました。
批評しあうことに慣れているのです。

意見を言い合うことに慣れる

大切なのは、批評する側がパーフェクトかどうかというのは関係なく、客観的な意見というところに価値があるということ。
批評したからと言って相手のデザイナーとしての力を認めていないということではなく、良い作品を作る上で必要な行為だということ。
もちろん、人格を否定しているわけでもないということ。
この点を理解していないと、意見を言えなくなってしまうのです。

講評の機会はなかなか得られない

こういう機会は、WEBデザイナーを目指す人はお金を払ってでも得たほうがいいと思うのですが、なかなか無いですよね。

  • 作品指導があるスクールに通う
  • 自身のブログ・サイトで意見を募る
  • mixiなどでそういうトピがあるコミュニティを探して見てもらう

といったところでしょうか。

こちらの記事はネット上で知り合った人に講評(駄目だしと表現されていますが)された経験を公開されていて、大変参考になります。
よかったら読んでみてください。
10人のデザイナさんに駄目出しして頂きました

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