好きを仕事にした前職

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WEBデザイナーになる前は、3年ほど店舗の内装会社で働いていました。
業務内容は、図面引きと現場監督です。

担当現場が決まるとデザイナーを交えてお客様と打ち合わせ。
どういった店をつくるのかが決定したら、デザイナーのラフ図面を元に製図します。
内装に必要な材料や職人さんなど、工事のもろもろを見積・発注し、自分で引いた図面を持って現場を監督していました。

仕事はキツイものでした。
図面引きの間は、会社にこもって徹夜と深夜残業の繰り返し。
現場監督では一転、朝早くから工事現場に出向きます。

休みは日曜日だけで、休めないこともしばしば。
それでも最初のころの私は、好きな仕事に就けているという嬉しさでいっぱいでした。
「好きを仕事にする」ということは、仕事をしている時間も楽しい時間なんだと実感していました。

しかし、最終的には疲れに蝕まれたのです。

辞める直前、私は4ヶ月の間1日も休みをとれませんでした。
夕食は会社で済ませていたので、家に帰って20分で風呂に入り、他に何もせずそのまま眠る日々。
友達や家族はもちろん、恋人とさえろくに会っていませんでした。

今の現場が終われば少しゆっくりできる。
そう思って頑張っていたのですが、ようやく終わりが見えてきたころ、畳み掛けるように次の現場を任命されました。
担当すると、引き続き2ヶ月は休みがとれないことがわかっています。
年末年始を挟んだ仕事だったので、冬休みも何もかも潰して、トータルで半年も休みをとれないことになります。

何かが私の中で、プツリと切れました。

インテリアデザイナーとして働く先輩たちも、そこまでいかなくても絶え間なく働いているのも、決め手の一つでした。
上に行っても、楽になることはない。
一生、ずっと仕事だけをし続けるほどの情熱はなかったのです。

ずっと憧れていたインテリアデザイナーの仕事。
あきらめるのは、本当に辛かったです。

どうして好きな仕事なのに、辛い思いをして働かなくてはいけないのだろう?
このとき生まれた疑問は、今も私の中に残っています。

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